群発頭痛 原因と対処法
広島県 | 広島赤十字・原爆病院 神経内科/土井内科神経内科クリニック
土井 光先生
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土井 光先生
- 群発頭痛について教えて下さい。
群発頭痛はある時期に集中して約1ヶ月間、のたうち回るような発作が起こります。群発頭痛と比べ、片頭痛や緊張型頭痛は広く認知されつつあり、診断率も向上していますが、群発頭痛はそれらの頭痛と比べるとまだまだ診断されていない患者さんが多いと思われます。症状としては片目の奥に激痛が現れ、持続時間は1~2時間位が多いです。同時に、痛みがある側のみに目の充血や流涙が起こります。マレに1年中このような発作が起こる慢性化した群発頭痛の方もおられます。片頭痛の治療薬であるトリプタン錠剤を処方された患者さんは錠剤の効果が表れる前に発作が終わってしまい、困り果てて来院される方もいらっしゃいます。群発頭痛の特徴は、1年間の中でも春先や秋口など発作の起こる時期にある程度決まったパターンがあり、1日の中でも起床時や深夜に多くの発作がみられる傾向があります。朝仕事に行く前に発作が始まりそのまま病院に直行された方や、深夜の発作に悩まされ寝る事が出来ず、目の周りにくまを作って来院される方、“発作が起こるのではないか”という強い不安で集中力を失い悪循環に陥っていく方もいらっしゃいます。日本人での発症年齢のピークは、男性は20~30歳代、女性は10~19歳と60~69歳の二相性を呈していると最近発表がありました。近年はインターネットで御自身の症状を調べ、群発頭痛ではないかと来院されるケースも多いです。10年近くも診断がつかずに、毎年群発頭痛に苦しんでいる方も何人かおられました。
- 群発頭痛の治療について教えて下さい。
群発頭痛の急性期治療は主にトリプタンの注射・自己注射か酸素吸入で対応します。酸素の吸入は効果は高いですが、在宅に酸素ボンベを保管し、発作が来ると同時に吸入できる体制を整えておく必要があるため、日中仕事がある場合など現実的には常に酸素吸入で治療を行うのは難しいと思われます。先日来院された20代女性の患者さんは10代から激しい発作に悩まされ、片頭痛との診断を他院で受けておりトリプタンの点鼻液で治療されていました。しかし、ある程度の効果は感じられますが、すっきりせず満足されていませんでした。当院で初めて群発頭痛と診断されトリプタン自己注射で治療を行ったところ、5分程度で劇的に頭痛が無くなったと、大変喜んでいらっしゃいました。自己注射を使用することによって、より早期に激しい痛みから解放され、日常に戻ることができ、多くの患者さんが恩恵を受けていると思います。また、飲酒や喫煙で群発頭痛が引き起こされるので、発作期にはやめて頂くよう指導を行っております。











