片頭痛(偏頭痛)の薬

片頭痛について

監修:
国際頭痛センター長 坂井文彦 先生
神奈川歯科大学附属横浜クリニック 内科学講座教授 五十嵐久佳 先生

片頭痛の薬

片頭痛(偏頭痛)の発作が起こったときに使用する治療薬です。

片頭痛治療に使われるお薬

トリプタン系薬剤

セロトニン−1(5-HT1)受容体作動薬といわれ、過度に拡張した脳血管を収縮させ、また神経性の炎症を抑えることによって頭痛発作を抑えると考えられています。また、片頭痛のほかに群発頭痛にも有効性があります。
頭痛発作が起こってからの投与で頭痛の改善をもたらす点、発作に伴う吐き気や嘔吐も改善するのが特徴です。欧米では90年代初頭より広く一般的に使われていて、日本でも2000年4月より皮下注射用の製剤が使われ、またいくつかのトリプタン系製剤が発売されています。

  用量(1回あたり) 剤型
スマトリプタン 3mg 皮下注射・自己注射
50~100mg 錠剤
20mg 点鼻液
リザトリプタン 10mg 錠剤
口腔内崩壊錠
ナラトリプタン 2.5mg 錠剤
ゾルミトリプタン 2.5mg~5mg 錠剤
口腔内速溶錠
エレトリプタン 20~40mg 錠剤

解熱鎮痛薬

ピリン系と非ピリン系などに分類されます。
いずれも緩和な鎮痛作用を示します。

代表的な薬剤と服用量
薬剤名 用量(1回あたり)
アセトアミノフェン 300~500mg
アスピリン 500~1500mg
ナプロキセン 300~600mg
メフェナム酸 500mg
ジクロフェナクナトリウム 25~50mg
イブプロフェン 200mg

服用の頻度やタイミングは、医師の指示を守って

薬にはそれぞれ、治療の目的に応じて服用の頻度とタイミングが指示されますので、それを守ってください。予防薬を片頭痛発作が起こってから服用しても効果はありません。2種類以上の薬の服用間隔も重要なポイントです。わからないことがないように、きちんと説明を受けましょう。
トリプタン製剤は服用のタイミングを選ばず、効果が期待できるとされています。しかし、人によっては頭痛がひどくなると、アロディニア(異痛症)と呼ばれる皮膚の違和感覚が生じ、少しの刺激でも痛みを過敏に感じるようになります。アロディニアが生じると薬が効きにくくなってしまうため、トリプタン製剤は片頭痛が始まったら、早めに服用する方がより効果的です。

図:トリプタン製剤は早期服薬が効果的

※お薬は、医師または薬剤師などの指導に従って服薬してください。

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